『どっちか瑛里の彼氏?』

『うぅん、友達。あの馬鹿そうな方が桔平で、頭良さそうなのが健司。』

『ふぅん、そっか。なら良かった。』

『??』

『お前とりあえずこっち来いよ。』

『え??きゃあ!』

桔平に引っ張られて、引き寄せられる。
匡ちゃんは面白そうに笑って立ち上がった。
一方、二人はなんだか膨れっ面で。すんごく匡ちゃんを睨み付けている。

『ンじゃまず、自己紹介からかな。』

海パンについた砂を払いながら、匡ちゃんは立ち上がる。