『瑛梨!?』

砂浜で匡ちゃんとじゃれあっていると、桔平と健司が後ろから現れた。
声をかけられて振り向くと、あきらかに驚いた感じの二人。
それもそのはず。
男性恐怖症のはずのアタシが、匡ちゃんの膝に乗ってかき氷を食べていたから。

『お前……え??』

『誰アンタ。』

戸惑う桔平と、匡ちゃんを睨み付ける健司。
匡ちゃんは、アタシの耳元で、こう訪ねた。