『離せって言ったじゃん(笑)どっちだよ。』

『やだぁ~っ!匡ちゃんの人殺しっ!きゃ──っ!やだぁ─!』

必死で匡ちゃんに抱きつく。
本当にアタシは泳げない。
ちっちゃいときにおぼれかけて死にかけた事あるんだもん。
その時、助けてくれたのが…匡ちゃんだった。

『大丈夫だろ??ほら。』

目の前にいる匡ちゃんがアタシの腰に手を回す。

暖かい海水が胸元まで上がっている。
アタシの足が丁度つく高さだった。

『もう………もぅ~~~~~~っ!!』

『おっ?』

匡ちゃんの胸を叩きながら、海岸におしやる。