『一口くれよ。』

『えーさっき匡ちゃん食べたじゃん。』

『だって瑛梨食ってると上手そうなんだもん。』

『なにそれ(笑)やだよ~.あっ!』

すっと手からとられて、高く掲げられる。
匡ちゃんは取ってみろ、と言ってニヤリと笑った。

『意地悪ー!本当、昔から時々意地悪だよねっ!』

『ほら頑張れ頑張れ~』

『もうっ、か~え~し~て~よ!きゃあ!』

『なんだよ、取りやすくしてあげただろ?』

『匡ちゃんの馬鹿ぁー返して~!』