『昔もよくこうやって歩いたよな~』

『うん。お兄ちゃんだけ仲間ハズレでね(笑)』

『そうだったな~(笑)あ、瑛梨ビーサン履いてねぇの??』

『え?ぅん。』

『だめじゃん。あちーだろーが。ほら、手ぇおいて。』

匡ちゃんがアタシの手を取って肩に置く。
しゃがんだ匡ちゃんの柔らかい髪が胸元をくすぐって、つい笑ってしまった。