「何…だよ。アキのことは…もう。」

「初めてハルちゃんに会った時…。
リンドフィールドに面接に来たハルちゃんに、ドキッとした。
もちろん…一緒に働くようになって、ハルちゃんはハルちゃんだって思う。
けれど、今でもフッと…アキに似ている所を見つけて、あっ!……ってなるんだ。」

「……それは。」

俺も…同じ。
同じくそう思った。
なんて言えずに朱雀は黙り込む。

「アキ…
ハルちゃんに何かあったら、俺は今度こそ黙っていられない。」

そう言って流青は玄関へと向かう。

「どこ行くんだよ。」

「やっぱり、ハルちゃんと一緒に…外はもう暗いから。」

こめかみを押さえる流青の足元がまた少しふらつく。

「薬、飲んで休んでろよ。やっぱ顔色…尋常じゃねぇよ。」

「なぁ…朱雀。そうだろ?
忘れたなんて言わせない…俺たちの罪を。」

俺たちの罪。