「……だからっ(苦笑)
勝手に決めてんなっ…て。
俺はもうガキの頃の俺とは違う。
だから…こうやってリュウには迷惑かけてることも反省してるっ。(苦笑)」

「好きな子に好きって素直に言えなくて…もどかしい気持ちを他で紛らわせて…そして傷付けて。お前って男として…人として最低だなっ。」

「…………はぁ? 分かってるけど…他人から言われると腹立つなっ……マジでっ…。」

流青の苛立ちがついに感染してきた朱雀は、眉間に縦皺を寄せると…肩から凄んで流青に睨みを効かす。

流青はそんな朱雀を冷ややかに見つめると…苦しそうな表情で続けた。

「ハルちゃん…アキに似てる。
お前も、そうだろ…。だから…おかしくなる。」

朱雀の眉間の皺が…ふっと緩んむ。
瞳の奥は一瞬にしてどこか遠くの景色を見つめる…そんな表情に変わった。