「でも…さ…。」

「そんなことより、話…変えんなよっ。
なぁ…朱雀。
お前…もしかしてハルちゃんに姉以上の気持ちがあるんじゃないかっ?!」

「何だよ…急に。」
今度は、朱雀が流青から身体を背ける。

「見ていて…何となく感じる。」

「………勝手に決めてんなっ。」

「そうなんだろっ…。」

「俺、色々…あったし。ハルには迷惑かけてるのも分かってるし…だから、最悪だしっ。」

「例えば……アキ。」

「はぁ…っ?!」

朱雀は思わず流青から逸らしていた顔を上げて、彼を真っ直ぐに見る。

「そう…だろ。そうなんだろ…。」

数秒の沈黙。

「………。変な…こと言うなよ…。
昔の事じゃん…もう遠い記憶……」

「だなんて…お前は思ってない。
そういうヤツだろ…お前はっ。」