「あっ…ご…ごめんスゥ。そんなんじゃ…」

私の胸は綺麗に羅列した腹筋に抱きしめられて…頬は形のいい胸筋の溝に押し当てられる。

その体温は…たぶん私より少しだけ高めで心地が良くて、左の胸筋の2つ並んだホクロに耳を寄せるとスゥの心臓の鼓動が伝わる。

そんなんじゃ…ないから、離して。

そういうつもりないから。

声に出して言う気なんて…

無いんだな…私。

なんか…辛い。

辛いよ。


スゥは私の指を探すと手を繋いで…その指を絡める。

どちらから共なく、力を込めて指を絡める。

握り合うのに…

気持ちは探り合う。


どうか…してきた。

目を見つめ合ってしまう事が…

どうかしてる。

どうにかされたくなってくる。

絡まり合う指先は…熱っぽく、それともじんわりとした汗なのか?艶っぽく…
私の心を翻弄して掻き乱していく。