扉の開く音がして急いで近づく


3人とも怪我がなさそうで安心した


頼くんも遅いな


「どうした?」

琉生くんの声にハッとする


「雪白さんが」

その名前を聞いた瞬間、3人が明らかに反応する


雪白さんが言ってたことは本当だったんだ


「妃奈。何で雪白の事知ってるの?」

奏くんが心配しながら聞いてくる


「さっき、電話があって…怪我人が出てるって」

琉生くんが舌打ちをして、頼に連絡しろと言う


「そっか。妃奈、その番号からかかってきても出たらダメだよ。そいつ悪い奴だから」

やっぱり、私には何も話してくれない


雪白さんの言う通りだ


私だけ、何も知らない


そのまま私は自分の部屋に戻った