鼻歌を歌いながら、洗濯物を畳む


みんな遅いなー


プルルル


電話だ


「もしもし?」


「あー、姫ちゃん?」

え?だれ…


「おーい」


「あの、間違えてます…」


「あれ?姫乃妃奈ちゃんでしょ?」

…っ


「なんで…私の事」

怖い…


「琉生たちに聞いてないの?」

琉生くん達の知り合い?


「ごめんなさい。何も…」


「ははっ、守られてんね。僕は雪白始(ユキシロ ハジメ)」


「あっ、姫乃妃奈です」

また笑い出す雪白さん


「本当に何も知らないんだ?僕は氷刃の総長。ちなみに氷刃はね、世界2位の族だよ」

総長…2位…てことは敵?


「今、琉生くん達が居ないのって」


「正解!理解すんの早いじゃん」

えらいえらいと言ってくる


「何で私に電話したんですか?」


「んーとね。君のせいで怪我人出てるよ。それだけ言いたかったの。なーんにも知らないのは予想外だったけど」

じゃ、またね。一方的に電話が切れた


どういう事?私のせいって…