「なんで、琴葉いんの?」


「頼くん知ってるの?」


「いや、朝陽の妹だし、みんな知ってるっつーの。ってあー、もうそんな時期かー」

自己解決したように話す


「どういう事?」


「ほっとけよ。あいつの問題だから」

意味がわかんない…


「妃奈お姉さん。お兄ちゃんいないね」


「そうだね。奏くん、朝陽くんいつ帰ってくるの?」


「今日は帰らないだろうね」

へ?帰らない?


「最近、夜居ないでしょ?」

確かに…最近夜ご飯の時いない


実家で食べてるって朝陽くん言ってたんだけど、もしかして違うのかな?


「お兄ちゃんね、2日に1回は琴葉に逢いに来てくれるのに…去年も一昨年も、夏になると居なくなる。由依乃ちゃんの事でお兄ちゃん変わっちゃった。」

琴葉お兄ちゃん探す。そう言って走って出ていってしまった


私は追いかけようとするけど、琉生くんが私の腕を掴んで離さない


「離してっ、琴葉ちゃんが…」

琉生くんは私の言葉を無視して、頼くんに話しかける


「頼、朝陽に。後は頼んだ」


「まーた俺かよ。しゃーねーなー」

そう言って頼くんは倉庫を出ていく