時間が経ち、私の心も少し落ち着いた頃


トントンとドアをノックする音が聞こえると

「入るね」

そう言って扉を開けたお母さん


思わず布団にくるまる


お母さんは私のベットの傍に座り


「ごめんね。お父さんも無理に行かせたかっ
た訳じゃないの
これからの事を考えると…心配なのよ
私たちがもし…いなくなった時、頼れる人が
奏くんだけじゃなく、もっと居て欲しいと
思っているの
ごめんね。辛いのに、私たちの気持ちを押し付けちゃったわね
でも、ちゃんと考えて欲しい
お母さん達はあなたの決めた事を優先するわ」


そう言って私の頭を撫で、部屋から出ていった