今日は休みで、奏くんに倉庫に連れてきてもらった


「昨日のハンバーグ美味しかった?」

私が聞くと、みんなそっぽを向く


答えてくれそうになくて、キッチンに向かう


「妃奈待て」

その声が聞こえたのと同時に


「なに、これ」


私の目の前には、焦げた何かの塊と洗い物の山


振り返るとみんなは目を合わせようとしない


「これどうしたの?」


「いや、あの…」


「ハンバーグ焼いた」

焦っている朝陽くんの言葉を遮る琉生くん


え?ちょっと待って


私が昨日の作り置きしたハンバーグ?


焼くだけだよね?


「料理できないって、こんなにダメだったの?」

頷くみんなにため息が出た


「どうしよう」

私の言葉が部屋に響く