「夜飯どーする?腹減ったー」

ソファーに寝そべりながら言う頼


「妃奈ちゃんからメッセージ」

僕はみんなにメモを見せる


「おい。誰が焼くんだよ」

琉生が顔をしかめる


みんなでここで暮らす事になった初日


もう料理はしないと誓い合ったあの日


カレーを作ろうとした


米を洗剤で洗い出す頼


野菜を入れる前に沸騰したお湯にルーを入れる奏


人参を切ろうとして、力を入れすぎ、切った人参が奏の作った、ルーの中にポチャリして固まる琉生


ポテチ入れたら美味しくなるって聞いた事があったから、僕はポテチを鍋に入れる


そのまま、みんな見なかった振りをして蓋を閉じて、出来上がりを待った


まぁ、大丈夫だろ。カレーだぞ


そう言って食べたあの味は…地獄…


そして、4人とも腹を下した


「僕はあの時みたいになるのは嫌だよ?」


「俺だって」


「よく見てよ。焼くだけだよ?さすがに、僕たちでも出来るよ」

こーゆー時だけ、ポジティブなんだよね奏

「調べよう」

琉生の言葉に頷いた