ひなと呼ぶ声に重たい瞼をあげる


私気を失ってた?


急いで起き上がり、布団を強く握る


「ごめん、なさい。迷惑かけてごめんなさい」

下を向いて、涙が出ないように堪える


「迷惑なんて思ってない。顔あげろ。みんな心配してんだよ」


「そうそう。それに、ごめんよりも、ありがとうでしょ」

そう言って、保健室に入ってくる七瀬くん

「はーい。疲れた時は糖分糖分」

私の手にチョコレートを沢山乗せてくれる


その言葉が嬉しくて皆の目を見て


「ありがとう。助けてくれて」


そう、笑顔で言えた