保健室に入り、ベットに妃奈を寝かせる


「奏に連絡は?」


「もうしたよ。今向かってるって
僕、ちょっと甘いもの買ってくる」


そう言って、保健室を出ていく朝陽


「姫乃。俺たちと話せんのかな?」


「どーだろうな」


それからは沈黙…


何かするわけでもなく、妃奈が起きるのを待つ


廊下から走る音が聞こえる


「妃奈は?」

勢いよく入ってくる


でも、近ずこうとはせず、扉の前から動かない


奏の顔を見ると


悔しそうに唇を噛んでいる


奏の気持ちは分かる


目の前で苦しんでんのに、助けてやれない


悔しいよな


そんな事を考えていると


妃奈の腕がピクっと動く