遅れてきた朝陽にイラついていると


俺が気になっていた事を奏が話し始めた


前に、奏が名前は教えてくれなかったけど


ある子の事を凄く大切にしていると聞いた


昔、その子のおかげで救われたんだと


まさか、その子が姫乃妃奈だとはな


「協力っていっても、僕らが行ったら余計怖がるでしょ」


「きっかけだと思うんだよね。僕とも仲良くなれたんだから。それに、皆のこと信用してるから、妃奈を傷付けることなんかしないでしょ?」

ふっ、奏は普段は人に関心なさそうにしてるけど

大切な人には人一倍優しんだよな

だから、俺も仲間のためなら


「協力する」


「琉生がそう言うなら、俺も」


「僕も大歓迎だよ」


「ありがとう」



この選択が



俺たちを変えることになるとは知らずに