目覚ましの音で目が覚める



時刻はもう3時を回っている



今日は僕の、相原奏の16回目の誕生日だ



携帯の通知音がなり、メッセージを開くと



『今日は、夕方からだからね!絶対だよ!』


そんな一文に、口角が上がる



メッセージを送って来たのは、昔からの大切な子であり、今は僕の恋人でもある姫乃妃奈



ひな曰く、僕の誕生日はビッグイベントらしい



最近、コソコソと何かをしているけど、僕には教えてくれない



そんな姿も可愛くて仕方ない



夕方になるまで時間があり、僕はひなが好きなスイーツ屋にあるクッキーを買いに行く事にした



目当てのクッキーを買い終え、帰ろうとすると、遠目にひなの姿を見つけた



「え?」


隣には、流生。2人は凄く楽しそうに歩いている



元はと言えば、僕はひなと流生の事を応援していた



そんな2人の姿を見ると、居てもたってもいられず、気がついた時には走り出していた