朝陽くんと会うと、いつも通りには接せなくて


私は課題を終わらせて、屋上に来た


もうすぐ夏が終わって、秋がくる


ちょうどいい気持ちよさ


琉生くん達が置いたソファーは、屋根の下にあるから、日差しも暑くない


考え事をしているとドアが開く音がし、ドアを見つめる


「そ、うくん?」


「ひな、居た。良かった」

安心したように、私の隣に腰を下ろす


「どうしたの?」


「昨日のこと、朝陽に聞いたから悩んでると思って」

奏くんを見ると、少し汗をかいている


私の事、探してくれたんだろうな


「うん、私ね、恋愛とか考えた事も無かったからどうしていいのか分からなくて、奏くんは好きな人いる?」


「僕は、、いるよ」


「え?本当に??」

聞いたこと無かったから、びっくりする


そっか、好きな人いるんだ、、


「うん。ひな、あまり悩み過ぎないでね。朝陽はいつも通りだったでしょ?」

そう言って、私の頭を優しく撫でる


「そ、うだね」

今日の朝、朝陽くんに会ったけどいつもと変わらなかった


イヤリングの事や告白のことで悩んでいて、朝陽くんを私の方が避けてしまっていたことに気がつく


「奏くんは、どうやって好きだって気持ちに気づいたの?」


「んー、守ってあげたいって、そのために強くなりたいって思うようになったからかな?」

私に微笑みなが言うから、私が言われてるようで、少しだけ戸惑う


「守りたい、、私もいつか思えるようになるかな?」


「きっとなるよ」

奏くんの笑顔で元気がでる


恋愛はまだ分からないことの方が多いけど、まずは朝陽くんと話してみよう