帰ってきたひなは挨拶だけして、そのまま部屋へと言ってしまう


普段なら、リビングで一緒にテレビを見たりするのに


「朝陽、ひなと何かあった?」


「うん、ひなちゃんに好きって言った」

いつか言うと思っていたけど、こんなに早いとは思わなかった


ひなの反応にも納得がいく


「は?おまえ、まじかよ?」


「うん、本当。僕、皆に負ける気ないから」


「ちっ、俺もだから、、」

それだけ言って、自分の部屋へと戻る頼


僕も頼が1番初めかなとは思ってたけど、朝陽が言うなんて、それだけ本気ってことか


隣に目を向けると、琉生も少し機嫌が悪そう


あぁ、このままじゃひながもたない


僕は2人みたいに動揺はしない


ひなをみんなに合わせた時から、誰かはひなのこと好きになってしまうかもとは思っていたから


でも、少しだけ、ほんの少しだけ、ひなが僕から離れるようで寂しいなんて思うのは、僕の気のせい


気のせいじゃないと行けないんだ


僕の気持ちをひなに伝えるつもりは



この先こないから