昔のことを思い出す
懐かしいな
今の僕はひなをちゃんと守れてる?
横を見ると、安心した顔で眠っている
3ヶ月後、退院した僕は施設に入ったんだよね
初めての小学校
知らないことだらけで、僕の手を見て怖がる子もいて、友達なんか出来なかった
そんなある日、僕はハッキングをして族同士揉め事が近くであると知った
興味本位で除くと、そこは僕の知らない世界だった
夢中なって見ていると、後ろから
「何してんだ?」
僕と同い年ぐらいの男の子が立っていた
「いや、なにも」
「嘘。興味あるなら来る?」
着いていくと、幼いのに慕われている琉生と呼ばれる男の子
僕もここに居れば強くなれるのかな?
それからたまに、琉生がいるこの場所に来るようになった
でも、施設はそんなことは許さない
僕は族に入り、倉庫と呼ばれる家で暮らしたい
初めてできた、信頼出来る仲間
「奏、俺のとこ来いよ」
琉生の何気ない一言
「へ?」
「俺の家族になれば、施設出られるだろ」
「いや、琉生の家族が、」
「心配すんな、きっと奏の事を気に入る」
そして、連れてこられた琉生の家
僕なんかが住んでる世界が違うほど、大きな家
琉生がドアを開けると
「いらっしゃい。話は聞いてるよ」
出迎えてくれる琉生のお母さん
「ほらな、大丈夫」
「この子ったら、可愛くないでしょ」
いつの間にか、琉生の父さんも帰ってきて、4人でご飯を食べている
「いやー、可愛い息子が増えるなんて嬉しいな」
「でしょー。もう家にいらっしゃい」
「言っただろ。来いよ」
「でも、僕、、良いんでしょうか?」
「辛い時は、差し伸べられた手をとってもいいのよ。人は1人で生きていくのには限界があるのよ。若いうちはもっとね」
「よ、よろしく、お願い、します」
泣きながら、頭を下げる僕に3人は笑顔を向ける
母親と父親、そして兄弟と呼べる人が出来た
時計を見ると19時を指している
窓の外に目を向けると、外が暗くなってきている
「ひな、起きて、帰るよ」
ひなの体を揺する
「ん〜」
眠たそうに目をこするひな
「ひな、乗って」
僕はひなの前でしゃがむと
ひなが僕の首に手を回し、抱えあげる
「ふふふ、懐かしいね。入院してた時リハビリって良くおんぶしてたよね」
「そうだね。ひな、今日はありがとう」
「ううん。奏くんのお願いなら、いつでも着いてくるよ」
「ありがとう。僕もひなの為なら何でもするよ」
そんな話をしながら、2人で病院から出る
あの人のことが頭を過り、病院を見つめる
「奏くん?」
立ち止まる僕を見て、ひなが心配そうに名前を呼ぶ
「ひな、僕、やっぱりあの人を許すことは出来そうにないや」
「うん。それでいいと思う」
僕を抱きしめるように、少しだけぎゅっと回していた手に力を込めるひな
過去は変えられないけど、これからはどうにでもなる。
あの人も誰かを頼ることが出来たなら、また違う未来だったのかも
懐かしい場所、懐かしい思い出、今日は来て良かった
ありがとう、ひな
そのまま振り返ることはなく、僕の居場所へと足を進める
懐かしいな
今の僕はひなをちゃんと守れてる?
横を見ると、安心した顔で眠っている
3ヶ月後、退院した僕は施設に入ったんだよね
初めての小学校
知らないことだらけで、僕の手を見て怖がる子もいて、友達なんか出来なかった
そんなある日、僕はハッキングをして族同士揉め事が近くであると知った
興味本位で除くと、そこは僕の知らない世界だった
夢中なって見ていると、後ろから
「何してんだ?」
僕と同い年ぐらいの男の子が立っていた
「いや、なにも」
「嘘。興味あるなら来る?」
着いていくと、幼いのに慕われている琉生と呼ばれる男の子
僕もここに居れば強くなれるのかな?
それからたまに、琉生がいるこの場所に来るようになった
でも、施設はそんなことは許さない
僕は族に入り、倉庫と呼ばれる家で暮らしたい
初めてできた、信頼出来る仲間
「奏、俺のとこ来いよ」
琉生の何気ない一言
「へ?」
「俺の家族になれば、施設出られるだろ」
「いや、琉生の家族が、」
「心配すんな、きっと奏の事を気に入る」
そして、連れてこられた琉生の家
僕なんかが住んでる世界が違うほど、大きな家
琉生がドアを開けると
「いらっしゃい。話は聞いてるよ」
出迎えてくれる琉生のお母さん
「ほらな、大丈夫」
「この子ったら、可愛くないでしょ」
いつの間にか、琉生の父さんも帰ってきて、4人でご飯を食べている
「いやー、可愛い息子が増えるなんて嬉しいな」
「でしょー。もう家にいらっしゃい」
「言っただろ。来いよ」
「でも、僕、、良いんでしょうか?」
「辛い時は、差し伸べられた手をとってもいいのよ。人は1人で生きていくのには限界があるのよ。若いうちはもっとね」
「よ、よろしく、お願い、します」
泣きながら、頭を下げる僕に3人は笑顔を向ける
母親と父親、そして兄弟と呼べる人が出来た
時計を見ると19時を指している
窓の外に目を向けると、外が暗くなってきている
「ひな、起きて、帰るよ」
ひなの体を揺する
「ん〜」
眠たそうに目をこするひな
「ひな、乗って」
僕はひなの前でしゃがむと
ひなが僕の首に手を回し、抱えあげる
「ふふふ、懐かしいね。入院してた時リハビリって良くおんぶしてたよね」
「そうだね。ひな、今日はありがとう」
「ううん。奏くんのお願いなら、いつでも着いてくるよ」
「ありがとう。僕もひなの為なら何でもするよ」
そんな話をしながら、2人で病院から出る
あの人のことが頭を過り、病院を見つめる
「奏くん?」
立ち止まる僕を見て、ひなが心配そうに名前を呼ぶ
「ひな、僕、やっぱりあの人を許すことは出来そうにないや」
「うん。それでいいと思う」
僕を抱きしめるように、少しだけぎゅっと回していた手に力を込めるひな
過去は変えられないけど、これからはどうにでもなる。
あの人も誰かを頼ることが出来たなら、また違う未来だったのかも
懐かしい場所、懐かしい思い出、今日は来て良かった
ありがとう、ひな
そのまま振り返ることはなく、僕の居場所へと足を進める