時間が経つのはあっという間


3日で思い出作りしようと思ったのに


もう海に行く日になってしまった


蘭流の私の部屋を見渡す


ものは何もない


昨日佐伯さんにこっそりと家に持って帰ってもらった


「ひなちゃーん行くよー」

私を呼ぶ朝陽くんの声が聞こえる


私は机の上に手紙を置いて扉を閉めた