トントン


ドアをノックする音で、急いでパソコンを閉じる


「ひーなー?」


「そ、奏くんどうしたの?」


「みんなで夏休み遊び行こうって話してて、妃奈も一緒に行くところ決めよ」

初めての事に固まる


「ひな?」


「初めてだから、嬉しくて」

奏くんは微笑んで、私の腕を引いてみんなの所に連れて来てくれる


「やっと来た。ひなちゃんはどこ行きたい?」


「海一択だろー。な?妃奈」

楽しそうにはしゃぐ朝陽くんと頼くん


結局、頼くんが譲らず、海に行くことになった


「あっ、私、水着ない…」


「俺らもだから、みんなで買い行こーぜ」


「そうだな」

早速みんなでショッピングセンターへ向かう


女の子の水着売り場に、一緒に着いてこようとする4人


私は恥ずかしくて断ったけど、危ないからと中々引いてくれない


ここでも目立つ4人に女の子たちが集まってくる


騒ぎになりそうだったのもあり、私は黙って1人で行くことにした


それに気づいた琉生くんが


何かあったら、叫ぶか俺の所に走って来い。店の前にいるから


そう言ってくれたので、安心してそのまま店に入った