「あの…そんなに見つめないでくださいよ」



「あっ、あぁごめん!」



私は慌てて女の子から顔をそむけた。



そうだよね、さっきから私この子のこと見すぎだしさすがに失礼…。



って何でこんなよく知りもしない子の為に気を使ってるんだろう。



そりゃ、さっきは一応助けてもらったーみたいになったけど。



それなりに感謝もしてるけどさ?



それとこれとは違うっていうか。



あー、もう!わからん!



「どうしたんですか?お姉さん。さっきの男の人に掴まれた手まだ痛みます?」



1人で頭を抱える私に女の子は心配そうな顔をする。