頑張って暴れようとしても時すでに遅し。


将「真湖。なんか、俺に隠してることあるよね?」


聴診器を耳から外しながらニヤッと笑った顔が怖い。


「べ、別に…。」


将「自分で聞いてみる?ゼーゼーヒューヒュー聞こえるよ。すご〜くよく聞こえる。」


お兄ちゃんの中では、発作が起こったことは決定事項らしい。


将「熱はないんだろうな。」


お兄ちゃんの温かい手が私のおでこに触れて、そのまま下瞼も下げられた。


将「いや、あるな。」


「え…」