必死で痛いって訴えてるのに、坂口先生の手は止まらない。


坂「ごめん、痛いよね。もう抜けるよ!」


「んんー!!」


坂「もう少し…

…よし!抜けた。縫合するから、もう少し頑張ってお口開けてて!」


私はもう放心状態で、ほとんど坂口先生に口をこじ開けられてる状態。


坂「はい、終わり!ガーゼ噛んでて!」


ドレープを外されて視界が明るくなった。


悠「いっぱい泣いたな。ほら、おいで。」


悠斗さんが腕を広げてくれてるから、素直に飛び込む。


「うぅ…グスッ」


悠「頑張った頑張った。偉かったよ。」


「怖かった〜…グスッ」


私が号泣したから、悠斗さんの白衣は私の涙だらけ。後で洗濯してあげないと。