「頑張ったじゃん。偉かったよ。」


真「グスッ…坂口先生…嘘ついた…!!」


イスが上がると、真湖はギューと俺に抱きついた。


坂「ごめんごめん!!いつもは、成功するんだよ??」


理玖は必死に言い訳してるけど、真湖はまだご機嫌ななめ。


真「グスッ…苦い…」


坂「あれ、うがいしてないの??早くうがいしないと、もっと苦いよ。麻酔効いてるから、気をつけて。」


イスが上がった瞬間に、俺に抱きついてきたからうがいしてなかったらしい。


そりゃあ、苦いわけだな。


「こぼしてるよ。麻酔効いてるってば。」


理玖が忠告したにも関わらず、普通に水をこぼしている。


真「…唇の感覚が…ない」


坂「お、じゃあ麻酔効いてきたかな。もう少し麻酔追加するけど、もう絶対に痛くないからね!」


麻酔が追加されたみたいだけど、真湖が痛がる様子はなかった。