真湖の視線に気づいて、理玖は丁寧に説明する。


坂「そんな睨まないでよ〜。ミラーしか使わないから。本当に!」


そんな嘘ついて大丈夫かよ…と思ったけど、ここは理玖に任せよう。


坂「じゃあ、口開けてー?ガーゼとるよー?」


万が一動いた時のために、俺は真湖の体を押さえる。


理玖は麻酔の注射を持ってるけど、真湖は目をギュッと瞑ってるから気づいてないらしい。


坂「結構、唇のところ引っ張るからねー?キツかったら、すぐ言ってね!」


グッと引っ張ると同時に、チクッと麻酔をした。


真「んっー!!いはい!!」


一瞬、麻酔されてることに気がついてないんじゃないか?と思ったけど、痛みに敏感な真湖は気づいてしまったらしい。


真「やらーっ!!グスッ」


麻酔されてることに気づいた真湖は、頑張って暴れようとする。