珍しく悠斗さんが優しく説得してくる。


坂「時間も15分あれば終わるよ。最初の麻酔だけ頑張ってくれれば、あとは痛いことないよ!」


その麻酔が大大大嫌いなんですけど…!!


「…親知らず抜いたら、この前の処置することはないですか?」


この前の処置は、本当に本当に痛かったから、もう一生やりたくない。


坂「少なくとも、左下の親知らず周囲は腫れないよ。ちょっとだけ、右下の親知らずも怪しいけどね!」


右下にも親知らずがあるの!?嘘でしょ…。


悠「真湖、俺もずっと側にいるし大丈夫だよ。」


そんな優しい眼差しで言われたら……


「…親知らず……抜こう…かな…?」 


坂「ん、おっけー!ちょっと準備してくるから待ってて!」


消えそうな声で言ったけど、坂口先生にはしっかりと聞こえてたみたい。