「…えっ!蓮、忙しいでしょ?今日はすぐ帰るから大丈夫だよ。」


蓮だって絶対忙しいのに、またキッズスペースで菜悠の相手してもらうのはさすがに申し訳ない。


蓮「え?だって、お前今日、親知らずのーーー」


坂「真湖ちゃんと蓮、菜悠ちゃんがお利口にゴロンしてるんだから、おしゃべりは後で。」


蓮が何か言いかけたけど、たまたま通りかかった坂口先生に遮られてしまった。


蓮「あっ!すいません!

……菜悠ちゃん、りんご味のお薬、歯に塗り塗りするよ〜。痛くないからね〜。」


蓮は私に何を言いたかったんだろう。
まぁ、後で聞けばいいか!!


蓮「はい、おしまい!イス起こすよ。菜悠ちゃん、偉かったね〜!」


菜「ママ!なゆ、泣かなかった!!」


「うん!!偉かったよ。」


頑張った菜悠を抱き上げて、ギューとする。