本当に本当に小さく口を開けた。


坂「お、ありがとう。だけど、もう少し開くよね？」


坂口先生の指が奥まで入ってくると、反射的に大きな口を開けてしまう。私と菜悠の対応、違いすぎない！？


坂「そう、出来るじゃん。悠斗記録よろしく。」


悠斗さんが記録やるんだ…。歯科は専門じゃないのに記録出来るなんてすごいなぁ。


坂「じゃあ、診ていくよー。」


口の中にミラーが入ると、痛いことされてないのにビクビクする。


坂口先生は訳の分からない暗号を悠斗さんに言っている。この謎の暗号、悠斗さんも理解してるのかな？


坂「……よし、終わり。虫歯もないし綺麗に磨けてるよ。」


「本当ですか！」


歯医者さんに褒められるなんて嬉しすぎる！


「じゃあ、帰りますね！！」