「…そ、そんなの…ないもん…。」


悠「検診嫌がれば嫌がるほど怪しいぞ。」


まぁ、それは確かに…。


坂「じゃあ、お口の中診せてもらおうかな。イス倒すよ〜。」


ゆっくりとイスが倒れていくけど、私はどうしても倒れたくない。


「…あの、今度にしませんか…?」


坂「俺、忙しいんだよね〜。それに治療は早い方がいいよ?」


もしかして、すでに私の口の中にトラブルがあるって見透かされてる…?でも誰にも言ってないし、ほっぺたとかも腫れてないと思うんだけどなぁ。


悠「ほら、真湖も倒れる。」


悠斗さんに肩らへんを押されて、上体を倒してしまった。


すると、ライトがカチッと光って、坂口先生がミラーを持って上から覗き込む。あぁ…この感じ本当に嫌だ…。