冗談なのか本気なのか、加藤先生の表情からは分からない。


だけど、入院だけは絶対に嫌だ!!


「入院は…嫌だ…。」


加「そうだよね。じゃあ、チックン頑張ろうか!ベッドに寝かせてあげて。」


将「はい!じゃあ、ベッドにゴロンしようか。」


ベッドに寝かされた瞬間、毛布で体を固定されて、芋虫状態。


「やっぱり嫌だ!!」


加藤先生とお兄ちゃんに見下ろされると、すごく怖い!!


加「チックン嫌なら、入院する?」


加藤先生は血管を探しながら、しれっと言う。


入院だけは絶対に嫌だ!!


「が、頑張る…っ!」


加「よし、偉い!一瞬だけ頑張ろう!チクってするよー?」


将「見ない方がいいぞ。」


お兄ちゃんに言われて、針が刺される方の反対側を見て、目をギュッと瞑る。