加「ふーん、そっか。まぁ、チックンすることには変わりないけどね!」


「やだっ!!絶対嫌だからね!!」


これは逃げなくちゃ!!


でもなぁ、お兄ちゃんにギューって抱っこされてるんだよね…。 


加「ふっ、そんなに睨まないでよ〜。」


自覚はなかったけど、加藤先生のことを睨み付けてたらしい。


将「えー!?先生のこと睨んでるの??睨んだりしたら、真湖の可愛いお顔が台無しだよ?」


お兄ちゃんが私の顔を覗き込む。


今がチャンスかもしれない。


「モクモク頑張ったのにチックンもやるなんて!2人とも嫌い!」


お兄ちゃんの腕を思いっきりつねって、お兄ちゃんの抱っこから抜け出した。


将「いてっ!!」


お兄ちゃんが痛みに顔を歪めている間に、急いで診察室の外に出た。


逃げたはいいけど、どこに行こう…。