「俺、昼休みは屋上にいるから」

「う、うんっ。……うん?」


ほんの少しでも、この後の告白を期待しなかったかというと、嘘になる。

思い描いたものとは違う言葉に、疑問符で返してしまった。

告白されていたとしても、私は延藤くんの彼女だということになっているから、どうしたらいいのか分からなくなるところだったし。


……というか、恥ずかしい。

伊月くんに、奪ってくれたらいいのに。……なんて、考えるとか。


「伊月くん、いつも屋上にいるの?」


照れ隠しで、早口になる。


「そう。誰か、他の人が来ることも、めったにないし」

「そうなんだね」


……ん?

と、いうことは。