雪はなんでさっき俺の頭を撫でたんだ?

てかさっきの笑顔。もう天使かよ。
不意打ちは反則だよ。

「ねぇ!彰人!同じクラスだよ!」

「そうなの!良かった!」

「本当に嬉しい!楽しみ!」

う…。この笑顔の破壊力。本当可愛い。

そして教室へ向かい、朝のホームルームが始まった。

「えー、それでは自己紹介をお願いします。」

次々に自己紹介が終わる中、次は雪の番だ。

「咲崎雪です。趣味は筋トレ。食べる事が大好きです。これからよろしくお願いします。」

はい。可愛い。優勝だ。

そんな事を思っていたら
男子達が話している声が聞こえた。

「雪ちゃんの笑顔可愛いよね!」

「わかる!超タイプ!」

「可愛いし最高!」

何言ってるんだよ。こいつらは。

と思っているのと同時に

「え。朝のイケメン美女じゃん」

「真顔は綺麗で笑顔は可愛いて最強じゃん」

「もう女子でもいいから付き合いたい」

女子達からもヒソヒソと噂されている。

雪はそんな事も知らず
俺にピースサインを送ってきた。

思わず顔をぷいっと背けてしまった。

あんな可愛い笑顔見せるなよ。
心臓もたねぇ。


そんな声を聞いて私は少しムッとした