倒れた女の子は友達に抱えられながらその場を後にした。

「雪!腕大丈夫?見せて!」

「え、このくらい大丈夫だよ?」

「ばか!何言ってるんだよ!赤く腫れてるだろ。」


バックから湿布、包帯を出して応急処置をする彰人。

ゆるふわな髪、大きい目、高い鼻と綺麗な口元。長い手足。そしてこの女子力。

こんな彰人が昔から羨ましかった。

そんな事を思いながら
処置をしてくれてる彰人の髪を思わず撫でた

「え…。なに。雪。」

「ん?ありがとう。」

そう言ってニッコリと笑いかけ私達は学校へ向かった。