家に帰ると
いつも仕事で居ない父の姿があった。

母は、なくなり父と僕だけの家になって
それでも父は、帰るのが遅く
会うなんて滅多になかった。

「早いね」

「あぁ今日は、行き先がなくてな。」

「そう」

僕は、父に聞きたくなった
父だったらどうするか。

「ねぇ父さん」

「なんだ」


スマホを見ながら返事をした。

「もし、父さんがいじめにあったら何する？」

「そうだな。
内容によるけど俺だっら言い返すな
殴っても面倒だし。口でいった方が
意外と勝つよ」

なんて帰ってきた

意外な考えだったでも
あいつらに殴っても父さんに迷惑がかかる
父さんが言ったように面倒だ。
僕は、口で勝てるだろうか


「...お前が学校で何があったのだろうと
俺は、お前を男だと思ってるよ。
大切な一人息子出しな」

なんて言う。
今まで聞いたことも無い。
話さず、顔を合わせず生きてきたのに
言う時は、言うんだな...

そうか僕...俺は、男なのか。
女男じゃない男が好きでも俺は、男なのか。

「ありがとう父さん。」

少し気恥しいかったから小声で言った。