ペンさんside

鴉とは、中学3年生の後半に出会った。
鴉が、うちのクラスに転校してきたんだ。
その時の鴉は、とても暗い性格だった。

「転校生、自己紹介を。」

俺のクラスは、おじさんで少し声がガラガラな声で言った

「えっと、〇〇中から来ました。
鴉です。」

と、一言だけ言って俺の後ろの席に座った。
俺の席は、窓際の後ろから2番目の席で、さっきまで誰もいなかったから特等席では、あった。

俺は、朝学活後すぐに転校生に声をかけた

「おい、転校生俺ペンよろしくな。」

そう言うと、鴉は、下を向きながら

「よろしく」

といった。

「お前、なんか暗いなもうちょっと明るく振舞えよ。」

と、何も考えずに言ってしまった。

「、、、俺人見知りなんだ。ごめんな。」

と、苦笑い気味で言われた。

「そうなんか、まぁ慣れてこうな!」(*>∀<)

「あっああ。」

最初は、こんなぎこちないけど段々と俺達は、仲良くなっていた。
でも、何か距離を感じる。
そんな、ことを思ってる日々が続いていた。

「そう言えば、鴉って隣町から来たんだよな?あそこってこっからも近いし、別にここに来なくても良かったんじゃないか?」

そんな、ことを言うと鴉は少しビクついた。
何か言っては、いけないことを言ってしまったのだろうか。
鴉は、

「こっちの方が近いからめんどくさくてこっちに来たんだ。」

と、苦笑いして言った。

「俺、用事思い出した。先行ってるね」

と、廊下を走って言った。

なんか、このことが俺と鴉の間にある違和感なんだと感じた。