そこには、ちいさな石を集めて描かれた、林檎。

そうか、ここからチューリップを眺めたんだなぁ。

ちいさなちいさな共有が、なんだか愛おしい。

林檎の隣に腰掛けて、ミルクティーのキャップを開ける。

ひとくち口に含んだ冷たい甘さは、瞬く間に喉を通ってゆく。

「おいし」

同じ風景をみて、同じミルクティーを飲む。

同じ時間を共有できる相手がいる事を、シアワセに思う。