「ご飯が炊けました」
炊飯器が喋った。

あたしはしゃもじを持って、
炊飯器の蓋を開けた。



あれ?お米?お米だ。


お米……お米……お米……?



なんで?



「慎二さん、お米だ」


「恭子(笑)」


「水を入れ忘れた」


「おい〜!」