「ここから見る景色綺麗じゃない?」


周りを見下ろして、私に微笑みかけた先輩。


「そ、そうですね!綺麗です…」


咄嗟に返事をしたが、私の心臓はさっきからバクバクなってる……外が夕焼けで良かった。絶対今の私の顔…真っ赤だ……少しでも赤くなってるのがバレないように顔を逸らした。


「急にそっち向いてどうしたの?」


「っ…/////」


本当に心臓に悪い…目が会う度にドキドキが増していく……


「せ、先輩」


「ん?どした?」


優しい瞳でまた見つめてくる先輩…


「そんな、き、綺麗な顔で見られたらドキドキが止まりません…!」


「まだ綺麗って言ってる……ははっ」


あ、やらかしちゃった。また爆笑されちゃった……


「俺は綺麗よりもかっこいいって言われたいな?」


横に座ってきた先輩が私を上目遣いでそう言ってくる。


「ううう、心臓持ちません……てか先輩かっこいいですよ…優しいし」



「っ/////」


なぜか先輩の顔が赤くなった。


「え…?」


「いや、ごめん。思った以上に嬉しかった」


嬉しかった?何がだろう……