突然、熱風を感じ魔帝を見ると鳳凰の姿で両手に黒い炎を燃やしていた。


あれは魔帝になった者が代々継承される技、黒鳳炎だ。


「魔帝!何を!?」

「私の物にならないのならば死ぬがいいっ」


勢いよく私に向かって黒い炎が飛んでくる。


黒鳳炎が当たると思い目をつぶった時、延輝が私をかばった。


「延輝!!」

「蓬莱っ」


前線で戦ってきた延輝に黒鳳炎が襲い掛かる。


法術で盾を作り防ぐも、やはり魔帝の術だ。長く持ちそうにない。


「延輝!!魔帝!お願い!やめてっ」

「殺してやる!!」