…ここは、どこだろう。
暖かい水の中にいるみたい。
なんでこんなところにいるんだろう。
『「見て人間界よ。綺麗ね兄上。」』
『「自分の生きる道だもの後悔は自分で決めたことでしたほうが得よ」』
私の周りを誰かの思い出が取り囲み消えていく。
あれは誰だろう。誰の思い出なんだろう。
『「白蘭、そなたを好いている」』
白蘭って誰かしら。
『「私は…紅蓮とずっと一緒にいられるよう願ったの」』
紅蓮って誰かしら。
何もわからない。なぜ私の周りにこの人の思い出が取り囲んでいるのかしら。
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