「うん、わかった〜」



「じゃ、ほら立って!」



「羽衣〜…立てない」




もう!乃亜くん何言ってるの!


ぜーったい立てるよね!



そんな力出ないとか言っても無駄だよ?


さっき、あんな力強く私を押さえつけてたんだから!




「立ってください…」



「立てませーん」



「うーん、仕方ない。
乃亜くんはソファで寝てて?…私は帰るから!」



「え、やだやだ。帰んないで羽衣」



「じゃあ、頑張って立って!」



「わかった…」




ほら!乃亜くん立てるんじゃん!


私は騙されないからね…!




「乃亜くんのお部屋2階?」




乃亜くんに肩を貸して歩く。




「そう」



「はい、階段登るよ?足元気をつけてね?」



「ん〜」




2階に上がるとお部屋が3つほどあった。