「羽衣〜」



「わっ、びっくりした。
どうしたの?」




それから少しして、乃亜くんが急に私に抱きついて来た。




怖がらずぼけーっと見てた乃亜くん。


そろそろ我慢の限界で私に泣きついてきたのかなと思ったけれど…




乃亜くんの顔を見るとすごく赤かった。



それに目がとろーんとしてるし。


表情もにこにこしててとっても可愛い。




「可愛いね」




いや、可愛いのは確実に今の乃亜くんだよね…。




「の、乃亜くん大丈夫?!
顔真っ赤だよ?」



「…へへっ、羽衣好きだよ」




ど、どうしたのほんとに。

会話が通じないし!



しかも、こんな可愛く好きなんて言われたら照れちゃう!




「乃亜くんってばしっかりして!」



「羽衣ちゅーしよ?」



「ちゅ、ちゅー?!」




またしても爆弾発言。




「ねぇいいでしょ?」



「…っ、良くないよ!」




こんな時にキス?!


それどころじゃないよ!



原因を突き止めないと…