「の、乃亜くん?」
「なに?」
目を閉じたまま話す乃亜くん。
「こ、怖いね…」
「そう?こんなの全然怖くないって」
あはは……目を閉じたまま話されても説得力がないです。
「…じゃ、なんで目閉じてるの?」
───パチッ
「うわっ」
乃亜くんが目を開けたかと思うと、今度はそれと同時に乃亜くんの驚いた声。
画面が丁度怖いシーンでびっくりしたみたい。
やっぱり、ホラー苦手…なのかな?
…気づけば私にしがみついてるし。
うっでも、可愛すぎて…
「の、乃亜くん。
ホラー苦手なんでしょ?」
「っは、なわけないだろ。
…ちょっと喉乾いたから飲み物取ってくる」
「え、でもここに…」
乃亜くんは私から離れてそそくさとキッチンの方へ行ってしまった。
ここにコーヒーあるけどって聞こうとしたのに。