乃亜くんとはクラスが同じ。


だけど、あまり話したことも無いから名前覚えててくれたことにびっくりするくらい。




でも、私は春からずっと好きだった。



それは乃亜くんが私を助けてくれたから。




私が日直の日、職員室にある教材が入ったダンボールを教室に持って行ってほしいと先生に頼まれたんだ。



でも、思ったより重くてふらふらしながら階段を降りてたら、足を滑らせちゃって…




落ちる寸前。


うわっ、落ちる!怪我する!って思ったけど…


もう無理だって諦めて目を瞑った。



…ところが痛みはいつになっても襲ってこなくて。



ふとぬくもりを感じて目を開けると、見知らぬ誰かに支えられていた。