そう男の子が乃亜くんに問いかければ、乃亜くんがすっと立ち上がったような気がした。



恐る恐る目を開けると視界は真っ暗。



…乃亜くんが私に背を向けて立っているんだ。


つまり目の前には乃亜くんの制服。



そのため乃亜くんにも男の子達にも私が目を開けていることはバレていない。




「お前らこそ何しに来たの?」




…どこか怒ってるような口調の乃亜くん。


いつもクールだけれど話し方はもっとやさしい。




「あ、ちょっと俺が忘れ物してさ。
一緒に近くで遊んでたから、そのまま四人で取りに来た」



「てかなんで羽衣ちゃんの前に立つんだよ!」



「羽衣ちゃんの寝顔見えねーじゃん」